<LEDの影響>
神奈川県庁1


横浜市にある、神奈川県庁本庁舎です。別名「キングの塔」。(9/22撮影)

   
横浜税関  横浜市開港記念会館 

「クイーンの塔」(横浜税関)・「ジャックの塔」(横浜市開港記念会館)とあわせて
「横浜三塔」と呼ばれていて、国の登録有形文化財にもなっていますが、

 
近くで見ると、壁は、雨が流れた跡が黒ずんでいて、

 
黒ずんだ目地からはコンクリートが白く溶け出し、


その上の、タイルの間の壁面が、それぞれ違う模様のようになっていたのですが、

 
よく見ると、模様ではなく、すべて補修の跡のようでした。

 
玄関の階段は、なぜか、ところどころ青緑色っぽい汚れがついていたり、

 
雨が流れ、溜まりやすい目地が黒ずみ、角の部分は雨による浸食が起きていましたが、
それも青緑色っぽくなっていました。


上を見ると、軒に銅板の装飾があり、それが溶けて流れたもののようでした。
軒の裏側は、雨が伝ったところから、たくさん亀裂が走っています。



 
階段を上がったところには、ライトアップ用のライトが置いてありました。
見ると、かなり大きなLEDライトでした。

本庁舎屋上は、見学自由だったので行ってみました。

 
目についたのは、階段よりさらに大きなライトアップ用のライト。でも、もっと目についたのが、

 
見渡す限りの亀裂と補修の跡でした。

 

 
補修の跡に、さらに亀裂が走っています。

 
たくさんのスポットライト。屋上の囲いに沿って並んでいました。
写真右のコーン付近は、うねっていて、板でふさがれていました。

 
そのライトのそばで、コンクリートは亀裂と溶け出しが起き、奥の方では茶色い変色と、
黄色い水が流れた跡がありました。

 
そのコンクリートの上面は、亀裂と浸食が起き、ところどころ鉄筋が見えていました。
LEDライトが雨を近くから照らし、そのLED水(雨)が当たれば、コンクリートの劣化は一気に加速します。

 
そのそばの金属部分も錆び、


展示されている、竣工当時の軒のテラコッタも、黒ずみが激しく、亀裂が見られました。

  
さらに、床はいくつもの亀裂があり、

 
ひどいところは、床の厚み分の段差ができていました。

 
そのそばにもやっぱりLEDのスポットライトがありました。


屋上出入り口付近の壁は、

 
上から下まで亀裂が走り、

 
段差を伴った亀裂が、一直線に走っていました。

 

 
端から端まで続いています。そこから垂直方向へも、大きな亀裂が見られました。


「キングの塔」は、かつて「修養塔」と呼ばれ、最上階には祭壇があり、伊勢山皇大神宮の分霊が遷されたそうです。
近くで見ると、
 
やはり、亀裂やコンクリートの溶け出し、

 
根元部分も、シーリング部分に隙間が空き、土台部分には亀裂や欠けが見られました。

 
神奈川県庁では、毎日日没から22時までキングの塔のライトアップを行っている他、
上記のようなイベントの時にも、特別なライトアップを行い、また、2年前には、
プロジェクションマッピングや、イルミネーションもされたりしたそうです。(写真は県HPより)



 
こちらのやはり自由に見学できる歴史展示室も、中の照明はLEDで、


階段を下りると、それぞれ廊下の照明もLED。

  
そのLEDに照らされ続ける壁紙はあちこち剥がれ、大理石の階段も亀裂だらけ。

 
階段裏の壁紙も、ボロボロで、

 
こちらは雨漏りするのか、下にバケツが置いてありました。

 
階段も、踏面にテープで補修されているところがいくつもあり、下に行くにつれ増えていき、


ついには、テープだらけの階段が現れました。せっかくの大理石の階段も台無しです。



 
外へ出ると、玄関から続くスロープは、タイルがところどころ欠け、部分的に沈下し、段差ができている箇所もありました。

 
 


 
敷地内の駐車場は、溶けたコンクリートがツララ状にぶら下がって、

 
軒の裏側は、雨が伝ったところからの浸食と劣化が進んでいました。車のLEDヘッドライトと、そのLEDライトが当たった雨の
影響は大きく、少しでも劣化が始まっているところは、そこからさらに染み込んで、内側からも劣化を加速させていきます。

 
その近くにある、庁用車駐車場脇では、大きな木が根っこをコンクリートで固められ、弱り、
根上がりした根を、さらにコンクリートとレンガで抑えるという、心無い風景がありました。



 
門柱も、やはり、雨の流れた跡が黒く残り、塀も、下の方は欠けや隙間が見られ、

 
石の隙間から黒く浸食し、大きく欠けたり割れたりしている箇所も見られました。

 
県庁の前を塀に沿って歩いてみると、一見平らな歩道も歩道も、わずかながら段差があったり、

 
石のつなぎ目部分から浸食が起きていたり、

  
欠けたり、隙間が拡がっていたりと、こんな箇所がいくつも見られました。

 
角を曲がると、両側に石が並べられた並べられた歩道になっていましたが、
その石の部分も波打っていて、

 
県庁の塀の土台部分は、石が大きく削られたように欠け、隙間が空き、
その下の歩道の石も沈んでいました。

 
こちらも、やはり歩道の石はガタガタしていて、

 

 
こんなに硬い石がこのように何ヶ所も大きく欠けていました。


さらに、このように左右にも、前後にもズレている箇所もありました。いずれにしても、
この辺りの地盤は脆くなり、部分的にでも沈下していることは確かなようです。


歩道の道路沿いは、車止めのポールが立ち並び、街路灯もありましたが、

 
その根元は、周りの石が浮き上がったり、傾いたりとうねっていて、
街路灯を支えるコンクリートも割れていました。


別のポールの根元も、やはり、周辺はうねっています。

 
こちらの車止めは、1ヶ所傾いていて、その横の街路灯の根元は隆起し、コンクリートも割れ、黄色や緑の苔がついていました。

 
さらに進むと、車止めの部分が沈下しているのが続き(色が違って見える部分)、

 
こちらは、傾いている根元の板の右側が浮き上がって、下に隙間が空いています。

 
庁舎の塀は、いくつも白いコンクリートが溶け出した跡があり、

  
駐車場側の門は、土台部分の石やコンクリートに亀裂や隙間、割れが見られ、
門柱は、鉄扉のサビが激しく溶け出していました。


さらに進んで、横浜税関の交差点まで来ると、交通量も増え、

 
車のヘッドライトや自転車のライトなどのLEDの影響も強くなり、

 
塀の黒ずみや溶け出し、隙間や欠けもさらに目立つようになりました。


税関の交差点を曲がると、大きな街路樹がありましたが、


その根元はコンクリートから這い出すようにはみ出ていて、

 
その隣も、さらにその隣も、枯れてしまったのか、木の姿はありませんでした。


木の植えられていた場所と、その両脇はアスファルトで埋められていましたが、その周りのタイルはうねっていました。


確かに古い建物ですが、通常の経年劣化ならば、定期的に修繕しながら大切に守っていけば、
タイルと大理石を用いた頑丈な建物は、100年、200年とその姿を維持できると思いますが、このように
室内照明と、ライトアップ、さらには車のLEDライトによって、内外からLEDと、LED水にさらされていては、
劣化は加速し、登録有形文化財もあっという間に崩壊してしまいます。(2017/9/26)


神奈川県庁2

 LEDの影響についてのリンク


全国のLEDの影響については、こちらをご覧ください。

「LEDの影響(1)」 http://www1.odn.ne.jp/mu-mew/melink.htm
  「LEDの影響(2)」 http://www1.odn.ne.jp/mu-mew/melink2.htm
  「LEDの影響(3)」 http://www1.odn.ne.jp/mu-mew/melink3.htm
  「LEDの影響(4)」 http://www1.odn.ne.jp/mu-mew/melink4.htm
  「LEDの影響(5)」 http://www1.odn.ne.jp/mu-mew/melink5.htm
  「LEDの影響(6)」 http://www1.odn.ne.jp/mu-mew/melink6.htm
 「LEDの影響(7)」 http://www1.odn.ne.jp/mu-mew/melink7.htm